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設計ではBr(MHz)=1.2/τr等にする事が多いが、レーダーの用途により異なる。
なおレーダーは、1秒間に30万?の速度を持つ電波がレーダー→物標(エコー)→レーダーと往復する時間で距離を表示するため、「1μsは150m」の距離に相当し、距離のマイナス4乗で減衰するエコーを受信する必要上で、レーダーパルス(送信)波の出力は10KW以上の装置が多い。
一方SARTの原理では、レーダー送信→SART受信、SART送信→レーダー受信の電波のそれぞれ片方向伝播になるため距離のマイナス2乗減衰で対応でき、第8項で解説するとおりSART送信器の出力は400mW程度で十分である。SARTがレーダー映像上に距離を表示する原理はレーダー対応のままで1μsが150mに相当する。

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図1−1:船舶用レーダーの運用場面の一例

 

 

 

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